イルカ・アシカ情報

第198回「イルカの健康管理の一つ、それは・・・」

 一生を水の中で暮らすイルカですが、人間と同じ哺乳類であることはもう多くの方が知っているかと思います。そして、今回注目したいのはイルカの体温です。イルカの種類によって平常時の体温は違いがあるのですが、海響館のアクアシアターにいるバンドウイルカは36℃前半が通常の体温です。

 海響館では健康管理の一つとして定期的にイルカの体温測定を行い、目に見えない異常が出ていないかを確認しています。また、少しでも行動などにおかしいなと思うことがあれば、真っ先に体温を測ります。

 それではどのようにしてイルカたちの体温測定を行っているのでしょうか。こちらの写真をご覧下さい。

 人間は口や脇の下で測ることが多いのですが、イルカたちの正確な体温を測るためには、直腸の温度を測ります。細いコード状のセンサーを肛門から20~40㎝挿入して温度を測り、測った値は全て記録しておきます。イルカたちは個体によってそれぞれ若干体温が違うので、それぞれの平熱を把握しておくことで、小さな体温の変化にも気付くことができるのです。私たちは、体温測定が健康管理を行う上で大切な方法の一つと位置付けています。

海獣展示課

一木 晴花

2018年10月25日