イルカ・アシカ情報

第195回「細かくても大事なこと」

 イルカとアシカの共演ショー「アクアシアター」や、館内イベント「アザラシくんのぱっくんタイム」でトレーナーが動物のパフォーマンスに対してエサをあげているシーンを見たことのある人は多いと思いますが、よく見てもらうと全てのパフォーマンス後に必ずエサをあげているわけではないことがわかります。

 こちらの二枚の写真をご覧下さい。

 両方ともアシカが倒立している様子ですが、1枚目の写真では下半身が少し横に傾いています。海響館のトレーナーがアシカに求める倒立の姿勢は、顔から後肢までが真っすぐの状態です。そのため、1枚目の写真のような状態ではエサをあげて褒めることをしません。「どんな姿勢でもOK」としてしまうより、「この姿勢だけがOK」としてあげた方がトレーナーに何を求められているのかを明確に伝えることができ、動物を迷わせずに済むのです。また、体に変な負荷がかからないことや安全面なども考えながら、OKとするのかしないのかを判断しています。

 時にはなかなか思いが伝わらないこともありますが、動物の行動を細かく見ていくことはとても大事なのです。

海獣展示課

原田 一孝

2018年08月29日