イルカ・アシカ情報

第189回 「ルナとポートの成長を記録する!」

 2016年の春に生まれたバンドウイルカの「ルナ」と「ポート」は、もうすぐ2歳の誕生日を迎えます。そこで今回は2頭の成長と身体測定についてご紹介します。

 イルカは人間と同じ哺乳類なので、生まれてからしばらくは母親からお乳をもらって育ちます。授乳期間は約1~2年といわれており、現在も2頭はお乳を飲んでいるのですが、生後4~5ヶ月からはエサの魚も食べ始め、1日に4kg程食べるようになっています。

 生まれたばかりのバンドウイルカの体重と体長は、推定ですが約20kg、120cmです。それだけ聞くと生まれたばかりにしては大きいと感じるかもしれませんが、母親の体重と体長が約260㎏、280㎝前後と比べると、まだまだ小さいことがわかると思います。そんな2頭はすくすくと成長しており、現在のルナは体重が157kgで体長は242cm、ポートは体重144kgで体長215cmになっています(2017年末現在)。ポートは他のイルカと比べるとまだ体が少し小さいのですが、ルナは数頭で一緒に泳いでいると、パッと見ただけではどれがルナなのか迷う位の大きさになりました。

 ルナとポートの成長を記録するためには、身体測定が必要になります。しかし、イルカは水中で生活する動物なので、簡単に捕まえて測定するというわけにはいきません。そこで重要になるのがトレーニングです。2頭がエサを食べるようになってから、トレーナーが誘導して少しずつ陸上に乗り上がってくるようにトレーニングしました。体重測定の場合は、陸上に設置した台の上で測定するので、陸上に上がることができるようになったら、次は台の上に乗る、台の上でじっとする、自ら水中に戻るということを教えていきます。もちろん、初めのうちは台を怖がって上がってこなかったり、上がってきてもすぐに水中に戻ったりして、なかなか体重を測るまではいかなったのですが、トレーナーが一緒に台の上に乗って安心させたり、少しずつ何度もトレーニングを繰り返したりすることで、最近はようやく安定して測定ができるようになりました。

 体長測定の場合も陸上で行っており、陸上で体を真っ直ぐにじっとしていることが必要になります。下顎の先端から尾ビレ中央の切れ込みまでの長さを2人がかりで測定するので、スタッフ1人が尾ビレに近づき触るということを怖がらないように、また体が曲がっていたり、動いたりしてしまうと正確な数値が測定できないので、陸上で体を真っすぐにしたまま、人が近づいても動かずに落ち着いていられるようにトレーニングを行いました。

 このようなトレーニングによって、今は他のイルカと同じように週に1回の体重測定、月に1回の体長測定を行っています。

 

 毎日2頭と接する中でも成長を感じていますが、このような身体測定によって数値として成長をみると、ルナもポートも大きくなったんだなぁとしみじみ思います。

 現在は2頭ともショーに参加しており、出来るパフォーマンスも増えてきました。説明がないと子供のイルカだとわからない位、大人のイルカと同じように活躍しています。元気いっぱいに成長を続ける2頭の今後に期待していて下さいね。

海獣展示課

長田 綾子

2018年01月27日