イルカ・アシカ情報

第183回 イルカの歯に注目!

 皆さんは動物たちの歯に注目したことがあるでしょうか。実は動物によって歯の形に違いがあります。そこで、今回は海響館にいるバンドウイルカの歯について紹介しましょう。

 動物の歯の形はその動物の食性(何をどうやって食べるのか)に大きく関係しています。バンドウイルカの歯は上下それぞれのアゴに18~26対というたくさんの歯が生えていて、写真を見てみると先端のとがっている円錐状の歯がやや内側に向かって生えていることがわかります。

 なぜこのような形をしているのかというと、エサとなる魚やイカなどの食べ方に関係しています。バンドウイルカはエサとなる生き物を口で捕まえた後、咀嚼することなく丸飲みにします。そのため、私たち人間のように噛み切るための切歯(せっし)や噛み砕いたりすりつぶしたりする臼歯(きゅうし)はありません。海で泳ぎ回っている獲物を口でくわえ、逃がすことなく喉の方へ運ぶためにこのような歯をしているのです。

 またよく見てみると、口を完全に閉じることができるように上下の歯がそれぞれ歯と歯の間に入るように生えており、写真のように凹みにうまく入るようになっています。

 さらに、イルカの歯は生え変わることがなく、生まれてからずっと同じ歯を使い続けるという特徴もあるのです。

 今回はバンドウイルカの歯をご紹介しましたが、他にもイルカ(クジラの仲間)の種類によって歯の数や形などに違いがあるので、これを機会に本などで調べてみると面白いと思います。また、水族館や動物園でいろいろな動物たちの歯に注目してみてはいかがでしょうか。

海獣展示課

野村 健勇

2017年08月16日