イルカ・アシカ情報

第177回「観察学習」

この春生まれた2頭の赤ちゃんイルカ「ルナ」と「ポート」は、早いもので生後8ヶ月が経過しました。生まれた時の推定体長は120㎝ほどでしたが、今ではおそらく200㎝ほどまで成長していると思います。成長を感じるのは体の大きさだけではありません。今も母親からお乳をもらって育っている2頭ですが、生後2ヶ月を超えるとエサとなる魚に興味を持ち始め、3ヶ月頃からは少しずつ魚を飲み込み始めました。また、母親にべったりだったのが徐々に離れることも多くなり、今では母親から離れてトレーナーの前に来て体を触ってもらうことを楽しむようになっています。
そして、一番「すごいなあ。」と感じているのは、私たちがトレーニングしたわけではないのに大人のイルカの真似をしていろいろと覚えていくことです。中でも、魚に興味を持つようになってから、トレーナーの前にいる母親イルカの横に並んで自然に立ち泳ぎをするようになったのには感心するだけでなく感動という思いも抱きました。最近は「ルナ」と「ポート」だけでトレーナーの前にいることができるようになってきたので、お客様には赤ちゃんだと気づかれないこともあるかもしれません。
このように、他の動物を観察することで学習することを「観察学習」と言います。日々この2頭に接していると、赤ちゃんが成長する過程でこの観察学習はとても大切なのだと強く感じています。これからの2頭の成長がさらに楽しみになってきました。

 

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海獣展示課

河村 景子

2016年12月22日