カギノテクラゲは、傘の周りから数多く伸びている触手の先端が「く」の字に曲がっていることから名づけられた小型のクラゲで、傘の直径が3cm程度にしかなりません。一方、その美しくかわいらしい姿とは裏腹に、触手には強力な毒を持つため注意が必要です。万が一刺されると痛みの他に、しびれ、咳、吐き気、高熱、さらには呼吸困難を伴うこともあるからです。春から初夏にかけて沢山出現するようですが、主にホンダワラなどの海藻につかまって暮らしており、小型で目立ちにくく、いつの間にか刺される恐れがあります。 海響館では、そんな美しくも危険なカギノテクラゲを、下記のとおり展示いたします。 水槽の中では、傘を彩るオレンジ色と黄緑色の綺麗な色彩と、「カギノテ」で海藻につかまって休んでいるかわいい姿をご覧いただけます。
記 日 時;平成20年6月15日〜 場 所;海響館2階・「クラゲの仲間」コーナー 展示種;カギノテクラゲ Gonionema vertens 日本各地の沿岸に春〜夏にかけて出現します。傘の中央から放射状に4本の放射管が伸びており、その上にひだ状でオレンジ色の生殖腺があります。触手の先端が折れ曲がっており、ここにある付着細胞で海藻などにつかまります。傘の拍動で活発に泳ぐこともできます。 今回、佐賀県唐津市の漁港にて採集することができました。 その他;神奈川県では、水温が15〜20度ぐらいまで上昇する4月〜5月にかけて多数出現し、25度を越えると見られなくなることが知られています。そのため海水浴シーズンに出会う確率は低いようですが、初夏に海藻の間に入る場合は注意が必要です。海には危険な生物もいることを正しく理解した上で、マリンレジャーを楽しみましょう。
以 上
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