お魚探検隊

エブリバディ、レッツ「とれとれタンク」!

 海響館といえば、何でしょう。フグ?イルカショー?ペンギン村?もちろんみんな魅力的ですが、今日は知られざる私のイチ押しスポット「とれとれタンク」をご紹介します。

 

 

 2階常設展示の最後にあり、展示スタッフが採集してきた生き物を展示するコーナーです。他の水槽展示とは一味違うシブい展示や攻めた展示を見てみたい方には是非おすすめ!今回は私が担当しているとれとれタンクの展示を3つご紹介します。

 

★キモチワルイ!?ウミケムシ

 

 

 想像してください。夜の漁港の海面近くを、スマホほどの大きさのニョロニョロ、モジャモジャしたものがたくさん泳いでいる画を。私は夜の漁港で見てしまったのです。こんな風に泳ぐウミケムシを・・・!ゴカイの仲間である彼らはニョロニョロとした体が特徴。そして体にはモジャモジャと無数に細い毒針が生えています。キモチワルイ・・・!と感じながらも、そのユニークな形をお客様に見て頂きたいと、持ち帰りました。よく見るとキラキラと輝く毒針、独特の模様などが美しく見えてきます。水槽横には、漁港で撮影した動画も展示中。不気味な雰囲気にこだわった手作り動画と一緒に、お楽しみください!

 

 

★展示と歌のコラボレーション!ナヌカザメの卵の殻と赤ちゃん

 

 

 ナヌカザメは卵を産むサメの仲間。彼らは天敵だらけの海で卵を守るため、卵の殻が目立たないように茶色く、またサンゴなどに引っかける“ヒモ”がある形に進化させました。この展示ではそんな卵の殻と赤ちゃんを一緒に展示しています。さらに深~~いサメの卵のお話を皆様にお伝えする助っ人が、水槽前で流れている「サメ先生のさめの歌」。北海道大学のサメ博士・仲谷一宏先生がYouTubeで配信されている映像付きのサメの歌をお借りし、海響館の展示とのコラボレーションが実現しました。常連のお客様から、娘さんが家で歌っていらっしゃるとお聞きしたときは、展示スタッフ冥利に尽きました(^▽^)。サメの歌を聴きながら赤ちゃんや卵の殻を見ていると、生き物の力強さを感じる事ができますよ!

 

 

★かわいさ抜群!ハコフグの赤ちゃん

 

 

 ハコフグは、あのお魚界の有名人の頭にも乗っかっているフグの仲間。その赤ちゃんはというと・・・親の比でない位、本当にかわいいのです(個人の感想です)。まるでサイコロのような体、黄色に黒いスポットがあしらわれた体色、小さなヒレで泳ぐ姿、くりっとした眼、エサをついばむおちょぼ口・・・可愛さを目指してデザインされたかのような動きと形は、もうずっと見ていたくなってしまいます。しかし、この形にもきっと、ナヌカザメの卵の殻とおなじく、生き残るためのヒミツが詰まっているはずです。この小さな生き物が何を武器に、何を考えて海の中を生き残ってきたのでしょう。赤ちゃんですので、大きくなってしまう前に、是非見に来てくださいね。

 

 以上、とれとれタンクレポートでした!ご来館いただいたとき、今回ご紹介した生き物たちは他の生き物に代わっているかもしれませんが、また別の驚きをご提供できるような展示をしてお待ちしています!

 

魚類展示課 荻本啓介

2020年11月27日