イルカ・アシカ情報

第151回 「IMATA 2014年国際会議」

2014年9月、アメリカ合衆国オーランドにて2014年度のIMATA国際会議が行われ、海響館からも2名が参加してきました。IMATAとはInternational Marine Animal Trainers Association:国際海洋動物トレーナー協会の略称で、世界中の海洋動物に関わるトレーナー(2014年現在約1,800名)が加盟している団体です。今年はAZA(Association of Zoos and Aquariums)と初めての共同開催ということもあり、全体で約2,300名の参加者がいました。

 

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期間中にはシーワールドオーランドの施設見学も行われ、イルカのショー中に空中ブランコ、ワイヤーアクションなどといった人間が行うパフォーマンスが組み込まれており、非常にエンターテイメント性が高くなっていました。シャチのショーではナイトバージョンで見ることができ、照明により幻想的であり、日本ではあまり見られない演出でした。

 

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発表は、海に連れ出して行うアシカのトレーニングについて、エイ、サメ、ウミガメ、マンボウなど色々な動物のトレーニングについて、水族館で行っている教育プログラムの紹介、トレーナーと研究者の関係性についての考察まで多岐に渡るもので、大きな刺激を受けました。

 

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全44題の口頭発表の一つにアシカの採血に関するものがあり、超音波を用いて血管の位置を確認し、様々な場所から採血を試みていました。海響館ではアシカの採血を主に後肢から行っていますが、血管がわかりにくく苦戦することがあります。その発表によると、前肢のお腹側付け根あたりにある血管が太くてわかりやすく採血しやすいとのことでした。現在、オタリアのマウが前肢からの採血に向けてトレーニング中です。今回得られた情報を無駄にせず、少しでも多く活かしていきたいと思います。

 

 

海獣展示課
原田一孝

2014年10月26日