お魚探検隊

淡水フグの魅力に迫る!

淡水フグとは、川や湖などの“真水”に生息するフグの仲間のことをいいます。でも、川にフグってなんだか馴染みがないですよね?それもそのはず、実は日本には一生を川で過ごすフグはいないんです (海と川を移動するフグはいます)。しかし、世界には東南アジアやアフリカなどに30種類以上の淡水フグがいて、海響館では現在そのうちの7種類を展示しています。今回は、そんな淡水フグたちの魅力を紹介します!

魅力① 顔

インドなどに生息しているインドシナレオパードパファーの特徴は、何と言ってもまん丸で大きな瞳!魚はどこ見ているか分からないとよく言われますが、動くものやエサに反応してくるくるとよく目が動きます。
また、60cmにもなる世界最大の淡水フグのテトラオドンムブは、正面からみるとにっこりと笑っているように見えてとってもキュートなお顔。そして、エサを食べる直前には梅干しを食べているかのように口をキュッとすぼめたり、表情が豊かで見飽きることがありません!
パオスバッティーは、眼と口が顔の上の方についており、その口が豚の鼻のようにも見えることから「pignose paffer(豚鼻のフグ)」と呼ばれるほど面白い顔つきをしています。自然界では砂に潜って獲物を待ち伏せるためにこのような顔つきをしているのですが、眼と口だけ砂から出している様子はなんだかユーモアがあります。

魅力② エサの食べ方
砂に埋まってほとんど出てこないパオスバッティーですが、エサの時だけは砂から飛び出して、瞬きしたら見逃してしまうくらいの一瞬の速さでエサを吸い込んでしまいます。普段動かず、泳ぎもゆっくりなため、そのギャップにもびっくり。そして、満足するとまたすぐに砂の中に潜ってしまう現金な面もあります。
体長が3㎝ほどにしかならない世界最小のフグ「アベニーパファー」は赤虫が大好き!赤虫を水槽に入れると、すぐさま赤虫のはしっこを口に咥え、うどんのようにちゅるんっと食べます。たまに、2匹が赤虫の両端を咥えて綱引きのようにエサの取り合いをすることも…。

魅力③ 人に慣れやすい
魚の中には全く人に慣れず、姿を見ただけで逃げてしまう種類もいますが、淡水フグの仲間の多くは人がエサをくれるという事を覚えると、飼い主に限らず人の姿がみえると寄ってくるようになります。ちなみに、水族館のように人が沢山水槽前にきてもエサをもらえることが少ない場合、エサをくれる人(飼育員)の服の色や持ち物を覚えて、似たような格好の人にのみ寄ってきます。
上で紹介したアベニーパファーも慣れやすい種類の一つ。海響館では40尾ほど一緒の水槽で飼育していますが、エサをくれる飼育員の姿が見えるとみんな一斉に集まってきて「エサくれ」というようにくるくる泳ぎます。小さなフグたちがたくさん集まってダンスしている様子は、見ていて癒されること間違いなし!

このように魅力あふれる淡水フグたち、実はペットとしても人気があるんですよ。真水で飼育でき、エサに慣れやすいことも人気の理由のひとつです。彼らの魅力は紹介した以外にもまだまだたくさんあるので、興味がある方はぜひ飼育にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

魚類展示課 笠井未来

2016年08月30日